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障害のある人とボランティア

最近、ボランティア活動に参加する人が増えてきました。施設を訪問したり、療育キャンプに参加する中学生や高校生もたくさんいます。
もちろん、それも立派なボランティア活動ですが、そういった特別な活動に参加することだけが、ボランティア活動ではありません。
道で障害のある人に出会ったとき、何か困っているようであれば、声をかけ、必要があればお手伝いをします。それも立派なボランティア活動です。
ただ、そのときに「何かをしてあげる」「かわいそうだから、助けてあげる」という考え方をされると、障害のある人はあまりうれしくないのです。障害のある人が本当に欲しいのは、ボランティアよりも友達なのです。
障害のある子どもの親たちは、近所の人に「子どもや家族を特別な目で見ないで欲しい」、「子どもの遊び友達、仲間になって欲しい」と願っています。
障害があっても、なくても、同じ人間同士として、困っているときには助け合う、そうなったときに、国民はみんなボランティアといえるでしょう。

 

 

 

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